オーレン小屋で過ごした夏
オーレン小屋で過ごした夏
夏真っ盛りの7~8月、私は八ヶ岳のオーレン小屋で生活しておりました。
山で「生活」するという経験は初めてで、見るもの経験するもの全てが新鮮でした。
普通の撮影旅であれば常にカメラを持ち、常に風景へ目を向け、良くも悪くもピリッとした空気を纏って撮影をしています。
ですがこの夏は、カメラを持たずに風景を観察する事が多くありました。こんなにもゆったりとした気持ちで風景と向かい合うのは久しぶりで、逆に新鮮でした。昔は自然と出来ていたことなのに…職業病ですね…
下山した今思うこと
この夏は多くの作品が生まれ、今後の撮影に活きる経験をたくさん積むことが出来ました。
しかし、そんなことよりも貴重に感じたのは、山小屋での人との出会いです。
出会った人々の価値観や考え方、培ってきた技術に触れる機会を得たことは何よりも貴重であり、私の生き方に良い影響を与えてくれたように思います。
おそらく、こんなにも濃密な夏は後にも先にもないでしょう。この夏に得たものを自身の血肉に変え、今後の写真人生へ活かしていきたいと思います。
